☆SLR・DSLR(一眼レフタイプカメラ・デジタル一眼レフタイプカメラ) | ニコン F3
発売から30年近くなるフィルムカメラ。プロ用機“ニコンF一桁”シリーズ 3代目。今となっては懐かしい、横走りのシャッターをもつ。昨今のカメラの ようなオート機能とは無縁で、多くの機能は手動。工業デザイナーとして 著名な、G.ジウジアーロが機能・外観デザインを手がけたことでも知られる。 プロ用らしい耐久力をもち、なんと今の今までまともに故障したことがない。 写真はNikkor 50mm f/1.4S、モータードライブMD-4、フラッシュSB-16Aを装着 した状態。デジタル化のため予備機とはなったが、未だに稼働機である。 |
ニコン D2Xs (DX Format)
D2Xが2006年6月にマイナーチェンジを受けたモデル。1240万画素。 1100gを超える巨大なボディながら、特筆すべきはその操作性。機能では 最新機に見劣りするものの、直感的な使いやすさはさすが『D一桁』機。 暗い条件には強くないが、逆光など厳しい条件下でも破綻ない画を作り 出し、確実に記録する、もはや絶対といっていい高い信頼性をもつ。 記録メディアは“コンパクトフラッシュ(CF)カード”。 写真の装着レンズは“AF-S DX Zoom-Nikkor 17-55mm f/2.8G IF-ED” |
ニコン D700 (FX Format)
35mmフィルムカメラに準じた撮像素子を持つ『ニコンFXフォーマット』機。 1210万画素。D2Xsとほぼ同じ画素数ながら、撮像素子がさらに大きいので 高感度特性・低ノイズ特性・広大なダイナミックレンジ特性に優れる。 常用感度は最高ISO6400相当という 性能を備え、暗い舞台撮影などでも ノイズの少ない鮮明な画像を得ることができる。必ずしも『高画素=高画質』 ではないということを世に知らしめた名機である。 記録メディアは“コンパクトフラッシュ(CF)カード”。 写真の装着レンズは“Ai AF Nikkor 28mm f/2.8S” | |
ニコン D90 (DX Format)
デジタル一眼レフとしては世界で初めて動画撮影機能『Dムービー』を 実装したモデル。1230万画素。中級機として使いやすさと極めて高い 完成度を併せもち、2008年の発売以来、モデル周期の短いデジタル機器と しては異例ともいえる長期間(〜2011年)販売され続けた。異なる機種間でも 発色感の統一ができる『ニコンピクチャーコントロール』搭載機。 記録メディアは“SD/SDHCカード”。 写真の装着レンズは“AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR” | |
ニコン D70 (DX Format)
ニコンがはじめて発売した普及型のデジタル一眼レフ。610万画素。 『ニコンDXフォーマット』と呼ばれる23.7mm×15.6mmの大型CCDのおかげで 階調表現力に優れる。描写は暗めで彩度も抑え気味、落ち着いたイメージの 写真がお得意だが、その分、人物撮影などの時は露出補正に少々コツがいる。 バッテリーの持ちは驚異的で、いつ充電したのか憶えていないほどである。 記録メディアは“コンパクトフラッシュ(CF)カード”。 写真の装着レンズは“AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-ED”。 | ☆NIKKOR LENSES |
ニコン Ai AF Nikkor 14mm f/2.8D ED
DXフォーマット機装着時でも21mm相当の画角が得られる、超広角レンズ。 被写体が絞り込まれていくような強烈な遠近感が表現できる。このような レンズにありがちな周辺光量・画質の低下も少なく、フラットな描写が特徴。 近接撮影能力にも優れ、レンズ先端からわずか数cmまで被写体に寄ることが 可能。ただし画角の関係で大きなフードが装着できず、周辺に太陽などの強い 光源があるとゴーストが発生しやすいのが欠点。 | |
ニコン Ai AF Nikkor 28mm f/2.8S
焦点距離が28mm以下のものを一般に超広角レンズと呼ぶが、このレンズは その境目にあたる、扱いやすい広角レンズの代表格・ちょうど28mmである。 人が何気なく風景を見ている状態の視野に近いといわれ、そのクセのない 画角ゆえに、標準(50mm)レンズ代わりに使用する人も多いレンズである。 描写は絞り込むとやや硬質な印象ながら、開放時のやわらかなボケ味を 合わせもつあたりは、さすが単焦点レンズといえる。 | |
ニコン Ai Nikkor 50mm f/1.4S (マニュアルフォーカスレンズ)
絞り込めば広角レンズ的に、また開放すれば望遠レンズ的にも使用できる 文字通りの標準レンズである。写真は標準レンズに始まり標準レンズに 終わるといわれるが、使いこなしには少々のスキルを要する難しいレンズ でもある。しかし驚くべきはその明るさ。一般的なズームレンズがF4前後 なので、3段速いシャッターを切れる明るさだ。絞り環上に露出計連動爪 (通称:カニ爪)を持つ、今や珍しくなってしまったレンズである。 | |
ニコン Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
レンズ単体で35mmフィルム上に被写体を等倍に撮影可能な、近接撮影用の マクロ(巨大)レンズ(ただしニコンでは微小物撮影用ということでマイクロ と呼称している)である。近接時の画質に優れるのはもちろん、風景や ポートレート用としても一般レンズをもしのぐ、神経質ながらも繊細な描写が 可能。そのためネイチャーフォトがテーマの撮影時に用意していると、小さな 虫や花たちの姿や風景までもぞんぶんに楽しむことができるだろう。 | |
ニコン AF-S DX Zoom-Nikkor 17-55mm f/2.8G IF-ED
ズーム比3.2倍のDXフォーマット標準ズームレンズ。35mm版換算25.5-82.5mm 相当という使用頻度の高い領域をカバーする。絞り環をなくしデジタル機 専用設計とすることで性能の割に小型に仕上がっている。高いコントラストと 美しいボケみはここ一番の撮影にも耐える申し分のないもの。暗い条件下や 背景をぼかしたい時には、開放F値2.8という口径がその真価を発揮する。 絞り込むよりも、開放絞りの描写にすぐれたレンズだ。 | |
ニコン AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-ED
D70レンズキットとして標準装着されているズームレンズ。ズーミングに よる明るさ変化も少なく、EDレンズと非球面レンズを使用して各収差を おさえており、見た目に近い素直な描写が特徴のレンズである。やや黒や 濃緑などがつぶれ気味の印象を受けるものの、なめらかなコントラストは 人物撮影には好適である。イメージサークルが小さいため従来のフィルム カメラには使用不可。DXフォーマット機に装着時の画角は27-105mm相当。 | |
ニコン AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR ED
マウント部に金属ではなく軽量な樹脂素材を使用した、デジタル専用レンズ。 耐久性では金属に劣るので、カメラにつけっ放しにするような使い方をする ライトユーザー向け。手ブレ補正機能『VR』を搭載し、シャッター3段分の ブレ低減を実現している。後発のVRIIには劣るものの、使用頻度の高い 焦点域をカバーする性能と相まって、常用レンズにはもってこいである。 DXフォーマット機専用で、画角は27-152.5mm相当。 | |
ニコン AF-S DX VR Zoom-Nikkor 18-200mm f/3.5-5.6G ED
手ブレの振動に対して、レンズ中間群を光軸の直角方向に、リアルタイムに シフトさせ、撮影者の手持ち下限シャッター速度よりも4段分のブレ低減を 可能にしたVRII(バイブレーション・リダクション)機能を持つレンズ。その 効果は絶大で、ブレのない驚くほどシャープな画像が得られる。ただ高倍率 ズームゆえの周辺部の画質には難が残るが、通常のスナップ写真程度なら 気にするほどのレベルでもないだろう。 | |
ニコン Ai AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED
ズーム比2.5倍のオートフォーカス望遠ズームレンズ。開放F値が2.8と明るく 手動でのピント合わせも容易。フィルムカメラ時代のレンズらしい、地味だが 素直でシャープな描写が特徴である。また、距離情報をカメラ本体に伝達 することでより正確な露出制御を可能とする機能も持っている。 DXフォーマット機に装着時には、120-300mmの画角に相当する。内部に ピント駆動モーターを持たないので、コンパクトではあるが合焦速度が 遅いのと、ピント駆動音が大きいことが欠点。 | |
ニコン Ai AF Nikkor ED 300mm f/4S (IF)
軽量・コンパクトな超望遠300mmレンズ。焦点距離が長くなると起こりがちな 色収差を効果的に低減するED(特殊低分散)ガラスを使用しているため、その 描画はやや軟質でありながら、シャープさをも失わないすばらしいもの。 被写界深度の浅さと相まって、望遠レンズらしい、まさに光景を切り取るような 作画が楽しめる名玉である。レンズ本体に三脚座を持つため、三脚使用時の 保持バランスにも優れる。DXフォーマット機に装着時の画角は450mm相当。 | ※注 |
レンズ名の前後に示される英字のうち、
『Ai』はレンズ絞り環が、機械式開放F値自動補正機構に対応したレンズの符号 『S』はレンズ後部の絞り連動レバーの動作を絞り値と比例するように調整し、機械連動方式での プログラムオート・シャッター速度優先オート時により正確な絞り制御を可能とするレンズの符号 『AF』はピント駆動モーターを内部にもたないオートフォーカスレンズの符号 『AF-S』はピント駆動モーターを内部にもつオートフォーカスレンズの符号 『ED』は特殊低分散ガラス『EDガラス』を使用しているレンズの符号 『IF』はレンズの中間群のみを移動させてピントを合わせる機能をもつレンズの符号 『D』はAi-Sレンズにピントリングの距離信号をカメラに伝達する機能を付したレンズの符号 『G』はDタイプレンズのうち、絞り環をもたないレンズの符号 『DX』は撮像素子の大きさに合わせてイメージサークルを縮小したデジタル一眼専用レンズの符号 を、それぞれあらわしている。 カメラとの連動方式は『Ai』『Ai-S』レンズが機械式、オートフォーカスレンズと 『D』タイプレンズが電気式である。そのため連動方式が電気式の最新機種では オートフォーカスレンズと『D』タイプレンズ以外のレンズでは露出モードなどの 機能に制限のある場合が多い。また『DX』レンズはフィルムカメラにも装着はできるが イメージサークルが小さい(周辺部がケラレる)ため、実質的に使用できない。また 『G』タイプレンズは絞り環がないので、レンズとの連動方式が機械式のカメラには 装着はできるものの絞りが操作できないため、実質的に使用できない。したがって 新・旧すべてのカメラに対応できるレンズは、絞り環に『カニ爪』を装着する改造を 受けた『AF-S』かつ『D』タイプレンズのみである。 参考:Fマウントレンズ体系図(外部リンク) |
☆OTHERS |
ニコン COOLPIX P90
ニコン製コンパクトデジカメ。1210万画素。『コンパクト』という割には 大柄なボディに光学24倍のズームレンズを搭載するハイパフォーマンス カメラ。デジタルズーム機能も持ち、その際には35mmカメラ換算で 2400mm相当にも達する高倍率撮影が可能。 記録メディアはSD/SDHCカード。 | |
ニコン COOLPIX S1200pj
ニコン製コンパクトデジカメ。1410万画素。本体内にプロジェクターを 内蔵しているのが最大の特徴。パソコンに対応ドライバをインストール すれば、そのパソコン画面を投影することができる変わり種でもある。 撮影機能もひととおり最新技術をサポートしており、顔認識やいわゆる 笑顔シャッター、HD動画撮影、手ブレ防止などの機能をもつ。 記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード。 | |
ソニー Cyber-shot S70 (DSC-S70)
ソニー製コンパクトデジカメ。310万画素。購入時にはもっとも画素数の 多い部類だった。カール・ツァイス製の沈胴式光学3倍ズームレンズを内蔵。 明るめの描写と高彩度ぎみの特性は、肌色を生き生きと表現する。 起動時間・シャッターラグが大きいあたりが時代を感じさせるモデル。 記録メディアは“メモリースティック”。 | |
ソニー Cyber-shot T3 (DSC-T3)
ソニーの薄型デジカメ・Tシリーズに属するカメラ。510万画素。 ロングセラー・サイバーショットT1の後継機種。薄く液晶モニターが大きい 特徴を受け継いでいるモデル。フラットボディにズーム比3倍のレンズを 内蔵している。小型・軽量なので高い携帯性をもつが、CCDも小型のため 暗い撮影条件では若干カラーノイズが目立つ。 記録メディアは“メモリースティック Duo”または“同 PRO Duo”。 | ☆MOVIE CAMERA |
ソニー HDR-CX12
ソニー製メモリー方式HDカメラレコーダー。映像データをテープなど ではなく半導体メモリーに記録する方式のため、本体は極めて小型・軽量。 電池の持ちも必要にして十分なレベル。光学ファインダーがないので 屋外での撮影時には液晶画面がよく見えず、被写体の捕捉に苦労する ことがしばしば。しかし手ブレ補正機能は優秀で、カメラのホールドに 少し気をつければ、超望遠撮影もお手のものである。 記録メディアは“メモリースティック Duo”または“同 PRO Duo” | |
ソニー DCR-PC300K
ソニー製DV方式カメラレコーダー。300万画素のCCDをもつ。 カセットはミニDV(デジタルビデオ)方式という、とても小さなもの。 バッテリーは外部に露出した取り付け方式のため、大容量のものも 使用できる。メモリースティックも使用でき、300万画素をフルに 活用した静止画も撮影できるが、ホワイトバランス調整がどうにも 難しい。大きさは手になじむが、ちょっと重たい感じがするのが欠点か。 |